別に何者になりたいわけでもないわけで

家族にも誰にも言えない僕の心のなか

リモートCSの現実:家にいるけど、心は家にいない

朝、目覚ましが鳴る。だけど、正直なところ、起きたくない。カスタマーサポートの仕事が待っているから、ベッドから出なければいけないのはわかってるけど、体が重い。まだ夢の中で漂っていたい気分だ。

でも、子どもはすでに起きている。1歳児の笑顔がパパを待ってる…というと、聞こえはいいが、現実は違う。子どもはおもちゃを散らかしながら、何かに夢中になっている。パパが起きても、気づかない。

仕事のためにいる家。でも心の居場所はどこ?

リモートワークというのは、家にいるけど家にいない感覚が続く。不思議だ。物理的には家で仕事をしているはずなのに、頭の中はいつも顧客対応のメールでいっぱい。実際、今日も数通のクレームメールが待ち構えている。朝一番からメールを開くと、「こんな対応じゃ話にならない」とか「すぐに対応しろ」とか、心無い言葉が目に飛び込んでくる。

正直、心が重い。カスタマーサポートの仕事って、感謝の言葉よりも文句を受け取ることの方が多い。もちろん、感謝してくれるお客様もいる。でも、それは少数派で、だいたいは「何が不満なのか」「どうして怒っているのか」を探る日々。

自分に問いかける「何のために働いているのか?」

「この仕事をやっていて、自分は幸せなのだろうか?」そんな疑問が、最近頻繁に頭をよぎる。家族を養うために働いている。それは確かに理由の一つだ。だけど、やっぱり「仕事」と「自分の幸せ」は別の話。

「リモートワークで家にいられていいね」と言われることがあるけど、それはただの外から見た印象。家にいるけど、子どもと遊ぶ時間は少ない。仕事が終わる頃には、すでに子どもは夢の中だ。

リモートだからこそ、もっと柔軟に動けると思っていた。でも、実際は違う。顧客対応は時間を選ばないし、メールは止まらない。マネジャーとしての責任もあって、現場の仕事を他の人に任せる余裕もない。だから、いつも自分が対応している。

「パパ、遊ぼうよ」の一言が救いになる

たまに、仕事の合間に子どもがデスクにやってくる。「パパ、遊ぼうよ」って小さな手を引っ張ってくると、疲れていてもほっとする瞬間だ。でも、そのすぐ後に、また仕事に戻らなければならない。

この矛盾した感覚が、日々のストレスをさらに増幅させる。家にいながら、家族との時間を持てない。これって、リモートワークのメリットじゃなかったはずなんだけど…。現実はそんなに甘くないらしい。

自分のための「居場所」はどこにあるのか?

仕事も家族も大切にしたい。でも、どこかで自分のための時間や場所も必要なんじゃないかと思う。休息を取るとか、趣味に時間を割くとか、そんな簡単なことさえ今は遠い夢のように感じる。

一日の終わりに、子どもの寝顔を見ながら、「自分もちゃんと休んでるかな?」と自問する。答えはまだ見つからない。リモートで働けること自体は感謝すべきことなのかもしれないけど、心が置き去りになっているような気がしてならない。

このままでいいのだろうか?そんな疑問が、日々頭の中をめぐっている。